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東北城めぐりの初めとして白石にやってきました。この日、台湾を台風8号が直撃。その影響か、西から天気が崩れており白石もあいにくの雨でした。この後三日間、雨雲(台風?)に追われるように北上しながら東北城めぐりを行うことになりました。
白石駅の正面の通りを真っ直ぐ10分ほど歩くと、老人ホームに突き当たります。その裏に白石城はあります。約15分ほどで二ノ丸大手二ノ門跡があり、そこから少し歩くと天守前の広場に到着します。
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白石城の天守は平成7年(1995年)に文政6年(1823年)に築かれた三階櫓を木造で忠実に復元したものです。なぜ天守と呼ばずに三階櫓と呼んでいたかというと、仙台城の支城という格と、幕府に遠慮をしていたためと考えられています。天守台の石垣は野面積みで、これも復元されたものです。野面積みの石垣が復元されたのはこの白石城が全国初でした。
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大手一ノ御門です。天守と同じく平成7年(1995年)に木造で復元されました。
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大手二ノ御門です。天守と同じく平成7年(1995年)に木造で復元されました。この櫓門には白石城復元で最大の木材が使用されており、その太さは約60センチメートルにもなります。そのため、国内では木材の入手が出来ず、樹齢1000年以上の台湾檜が使われました。
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大手二ノ御門の内側は本丸になります。かつては天守、大手二ノ御門の他に、本丸御殿や二機の櫓、裏御門がありました。
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本丸から見る天守は外側から見る天守と異なり、破風などが一切なく、さっぱりとした造りになっています。
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天守台です。石垣は野面積みなのですが、他の城の野面積み石垣と異なり、全体的に丸っこい石材が使われています。
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天守の横には鐘堂があります。
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天守二階内部です。
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天守最上階の高欄の様子です。高欄への出入り口が火頭窓風になっているのが珍しいです。
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天守最上階の高欄から鐘堂と本丸二ノ御門を撮影しました。左端に見える大きな蔵風の建物は白石城歴史探訪ミュージアムで、白石城に関する資料が展示されています。また立体ハイビジョンシアターがあり、奥羽越列藩同盟や片倉景綱に関する作品が上映されています。これらの作品が豪華なもので、渡辺謙や宍戸錠、西郷輝彦などが出演しており、ちょっとした大河ドラマのようで、白石市の力の入れようが伺えます。
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