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石垣山でのスカイツリー定点観測(2023年12月17日)

ここ数年習慣になっている週末の石垣山ウォーキングですが、今年もようやく冬らしい寒さになってきて(と入っても暖かい気がしますが…)石垣山から遠くまでよく見通せるようになってきました。

これまでは寒さが重要で気温の低い朝のほうが遠くまでよく見えるのかと思っていましたが、正午ごろに行ってみたところこれまでで指折りの鮮明さでスカイツリーが見えました。
この日の正午ごろの気温は12.6度、そこまで寒いわけでもないので太陽の位置や日差し、その他の条件によって見やすさはかなり変わるようです。

石垣山から見たスカイツリー(2023年12月17日)
石垣山から見たスカイツリー(2023年12月17日)

シルエットだけでなく天望デッキ、天望回廊とタワー本体の色の違いもわかります。スカイツリーの右隣に麻布台ヒルズ、さらに右、少し間を空けて東京タワーの先端も写っています。

スカイツリーと小田原城天守(2023年12月17日)
スカイツリーと小田原城天守(2023年12月17日)

右下に小田原城天守、左上にスカイツリーが写っています。昼間なので見づらいですが、夜景ならよくわかると思います。近々また夜景を撮りに行こうと思っています。

石垣山から見たランドマークタワー(2023年12月17日)
石垣山から見たランドマークタワー(2023年12月17日)

中央にランドマークタワー、右側にベイブリッジが写っています。スカイツリーが鮮明に見えるのだからそれよりも近いランドマークタワーもかなり鮮明に見えます。

石垣山から見た小田原市街(2023年12月17日)
石垣山から見た小田原市街(2023年12月17日)

本丸からではなく少し下がった二の丸、井戸曲輪の上あたりから撮った小田原市街地です。最近このあたりの整備が進んでおり、以前より見晴らしが良くなった気がします。

東京スカイツリーからどこまで見えるか

普段は神奈川県西部から東京スカイツリーを遥か遠くに眺めている自分ですが、先日10年ぶりにスカイツリーに行ってきました。
目的は”スカイツリーからはどこまで見えるか”を確認することです。理屈で言えばスカイツリーが見える場所はスカイツリーからも見えるはずですが、実際どうなのか。
前回は地上450メートルの天望回廊まで登りましたが、地上350メートルの天望デッキとそこまで眺望は変わらなかったため今回は天望デッキ止まりとしました。

言問橋から見たスカイツリー
言問橋から見たスカイツリー

結果はちょっと残念な”思ったより遠くまではくっきり見えない”でした。
12月8日、冬で天気は快晴ということもあり遠くまでくっきり見えることを予想していたのですが、遠くは黄色っぽくモヤがかかっており鮮明には見えません。冠雪した富士山もくっきり見えるかと思いきや輪郭が見える程度でした。
今年はかなりの暖冬で当日の最高気温は約18度、冬用コートを着て歩き回ると暑いくらいの陽気で、これにより空気があまり澄んでいなかったのかもしれません。大都会ゆえに空気が少々汚いのかな、とも思いました。

新宿方面を見ると高層ビル群の左にうっすらと富士山の輪郭が確認できました。写真にもうっすらと輪郭が写っています。

富士山と新宿方面
富士山と新宿方面

東京タワーの横にできた麻布台ヒルズは東京タワーの高さ333メートルを超えた高さ350メートル、現時点で日本一の高層ビルです。

東京タワー・東京駅方面
東京タワー・東京駅方面

東京タワーのはるか後方にはっきりとした山影が確認できます。方角と山の形からおそらく湘南平のある高麗山かと思います。そのさらに後方のうっすらとした山影は箱根山かと思います。

東京タワーと高麗山(湘南平)
東京タワーと高麗山(湘南平)

ほぼ真下の浅草は手に取るように様子がわかります。直線距離で約3キロの上野あたりもよく見え、東京国立博物館の大きな屋根が目立ちます。

浅草・池袋方面
浅草・池袋方面
東京国立博物館(上野)
東京国立博物館(上野)

千葉方面に目を向けると東京ディズニーリゾートの現実離れした建物(良い意味で)が目立ちます。沖にはタンカー、上空には羽田空港に離着陸する飛行機が見えます。

東京ディズニーリゾート
東京ディズニーリゾート

どうしても確認したかったのが牛久大仏です。牛久大仏までの距離は約48キロ、高さは120メートルで、理屈的には遮蔽物がなければ確実に見えるはずです。
実際に確認はできました。ですが、双眼鏡を使ってなんとかといった感じで、写真に撮るとかろうじて写っているかな?といった程度です。写真中央にうっすら写っているのですがわかりますか。日光の向きや空気の澄み具合ではもっとはっきり見えると思います。

牛久大仏
牛久大仏

スカイツリーからの帰り道、浅草周辺をぶらぶら散歩していると隅田川沿いで可愛らしい鳥を発見。調べてみると、この鳥が有名なユリカモメとのことでちょっと興奮。近づきすぎると逃げてしまうのでひっそりと写真に収めて帰宅しました。

ユリカモメと駒形橋
ユリカモメと駒形橋
ユリカモメ・駒形橋・スカイツリー
ユリカモメ・駒形橋・スカイツリー

曽我山から見たスカイツリー(2023年12月3日)

私にとって例の感染症が流行って唯一良かったことは、週末にウォーキングする習慣ができたことです。最近は同じコースばかり歩いても面白くないので、家を出るときや大きな道の分岐点で現在時間の分が奇数だったら左へ、偶数だったら右へみたいな感じでランダム要素を交えてコースを決めています。

先日も適当に歩き初め、気がついたら小田原シティーモールあたりにいたので、天気も良いので以前見つけた曽我山のスカイツリービュースポットを経由して新松田駅まで歩いてみました。距離は20キロほど、途中250メートルほどの高低差があるコースです。
スカイツリービュースポットについてはこちらをご覧ください。

期待通り雲ひとつない晴天でスカイツリーはバッチリ見えました。双眼鏡に比べ写真ではわかりにくにのですが、最近完成した高さ330メートルの麻布台ヒルズや東京タワーなども確認できました。

曽我山からスカイツリー方面を見る
曽我山からスカイツリー方面を見る
曽我山から見たスカイツリー
曽我山から見たスカイツリー
曽我山から見たスカイツリー(マーク付き)
曽我山から見たスカイツリー(マーク付き)

左の円からスカイツリー、
麻布台ヒルズ、
おそらく恵比寿ガーデンプレイス
東京タワー
海老名プライムタワー

曽我山から見たスカイツリー(マーク付き拡大)
曽我山から見たスカイツリー(マーク付き拡大)

左の円からスカイツリー、
麻布台ヒルズ、
おそらく恵比寿ガーデンプレイス、
東京タワー、
(スカイツリーの右脇に六本木ヒルズが写っているかも)

高さ330メートルでガラス張りの麻布台ヒルズはかなり存在感があります。東京タワーはその細身と赤白の昼間障害標識で見分けられますが、東京発の300メートル超えのスーパートールビルである麻布台ヒルズが至近距離にできたことで少し影が薄くなった感は否めません。

ともかく直線距離で70キロメートル以上離れた場所から見える東京の高層ビル群はすごいですね。

曽我山から横浜方面を見る
曽我山から横浜方面を見る

ちなみに割と近い(とはいっても直線距離で40キロメートル以上ありますが)横浜ランドマークタワーは肉眼ではっきり見ることができ、ベイブリッジも確認できました。

小田原城御用米曲輪発掘調査現地説明会(2023年11月25日)

小田原城御用米曲輪では2011年から断続的に発掘調査と整備事業が続いています。11月25日(土)に2015年以来実に8年ぶりの発掘調査現地説明会が行われました。
前回、第9回説明会の記事では”最後”の説明会と記載しましたが最後ではなかったですね。想定外の大発見もあり発掘調査が伸びているのでしょうか。発掘と整備はまだまだ続くようです。

これまでの説明会については以下を御覧ください。
第1回(2012年2月4日)
第2回(2012年8月18日)
第3回(2013年2月16日)
第4回(2013年10月19日)
第5回(2013年11月23日)
第6回(2013年12月21日)
第7回(2014年3月8日)
第8回(2014年11月8日)
第9回(2015年3月7日)

御用米曲輪では平成に入って第2次調査から現在進行中の第8次調査が行われています。第3次調査(2011年)では江戸時代の絵図通りの蔵跡を検出しました。
特に第4次調査では戦国時代の礎石建物跡、切石敷遺構や石組水路、池などが確認され、これらは北条氏時代の会所と庭園と考えられています。庭園は様々な種類の石材をタイル状に敷き詰めた全国に類を見ないもので北条氏独特の文化があったのではと戦国ファンの間で大きな話題になりました。私自身も小田原城主要部から北条氏時代の施設跡がついに見つかったと興奮しました。詳しくは第7回第8回の記事をご覧ください。

御用米曲輪南東部模式図(北条氏時代を推定)
御用米曲輪南東部模式図(北条氏時代を推定)

現在進められている第8次調査では、第4次調査で確認された北条氏時代の庭園の東側の調査を行い、これまで確認された北条氏時代の石組水路がどこまで展開しているかを明らかにすることが目的となっています。

8次調査区域の位置
8次調査区域の位置

今回公開された8次調査Ⅱ区は、何回も折れ曲がる石組水路、砂利敷遺構、玉石敷遺構、井戸、礎石跡などが確認されました。

8次調査Ⅱ区(東から撮影)
8次調査Ⅱ区(東から撮影)
8次調査Ⅱ区(南から撮影)
8次調査Ⅱ区(南から撮影)

・石組水路
石組水路は、方向が北西-南東、北東-南西のものが見つかり、これらはクランク状に曲がった一連の水路である可能性があります。今回の調査で見つかった石組水路はこれまで隣接する調査区で見つかった石組水路とつながる可能性があるとのことです。石組水路からは多数のかわらけの破片が見つかっており、水路周辺でなんらかの儀式が行われていたのではないかと考えられています。

石組水路(北条氏時代)と井戸(北条氏時代以降と思われる)
石組水路(北条氏時代)と井戸(北条氏時代以降と思われる)
石組水路(北条氏時代)
石組水路(北条氏時代)

・砂利敷遺構・礎石跡
調査区の北東側では砂利敷と玉石時期が見つかりました。砂利が円形に抜けている範囲には礎石があった可能性があるとのこと。

砂利敷遺構と礎石跡か(北条氏時代)
砂利敷遺構と礎石跡か(北条氏時代)

・井戸
調査区の中央では石組の井戸が見つかりました。井戸の上層からは江戸時代の瓦が出土しており、井戸が埋まったのはこの時期と考えられています。

井戸(北条氏時代より後のものと思われる)
井戸(北条氏時代より後のものと思われる)

以上が今回の第8次調査で確認された遺構です。

・整備状況
今回は整備状況についての説明も行われました。特に目についたのは瓦積塀周辺の整備です。
瓦積塀は御用米曲輪西側、本丸斜面で見つかった小田原城唯一の江戸時代の構造物です。整備に当たってはオリジナルの遺構は保護のため埋め戻し、その上に盛り土を行い周囲で見つかった石垣は復元し、瓦積塀はレプリカを設置しています。

瓦積塀と石垣(江戸時代)
瓦積塀と石垣(江戸時代)
瓦積塀(江戸時代)
瓦積塀(江戸時代)
瓦積塀周辺の整備状況
瓦積塀周辺の整備状況

当初、御用米曲輪は江戸時代の姿で整備を行うという方針になっていましたが、北条氏時代の遺構が数多く見つかったことで江戸時代、戦国時代それぞれのエリアを設けて整備を行う方針に変わりました。
江戸時代エリアの目玉は瓦積塀、戦国時代エリアの目玉は切石敷庭園になるかと思いますが、現時点では遺構保護のため埋め戻されています。個人的にはオリジナル遺構を露出展示してほしいというのが本音ですが、大規模な覆屋や展示施設で遺構を保護する必要があり、他の城跡や遺跡の整備状況などを考えるとなかなか難しいのではと思っています。

石材への環境影響調査
石材への環境影響調査

遺構の露出展示については御用米曲輪の環境調査エリアで、発掘調査で出土した遺構の露出展示の可能性を検討するため、各種石材に基質強化剤や撥水剤を塗布して長期間設置し、石材への影響を調査しています。この調査結果によってはオリジナル遺構の露出展示もあり得るかもしれません。
詳しくは史跡小田原城跡御用米曲輪戦国期整備検討部会のページの会議録をご覧ください。

最後に、御用米曲輪の端に発掘で見つかった瓦片が山積みになっていました。これだけの瓦片が見つかったことに驚きです。

出土した瓦片の山
出土した瓦片の山

城ヶ島ウォーキングと東京湾フェリーからの夕焼け

今年のはじめに急にフェリーに乗りたくなり久里浜港から東京湾フェリーで浦賀水道を横断、金谷港から鋸山ハイキングに行きました。そのときは天気が曇りがちで見晴らしがいまいちだったので天気の良いときに写真撮影をしたいと思い機会をうかがっていました。東京湾フェリーから見る夕日が素晴らしいとのことでそれがねらいです。

仕事もあるので土日を候補として、おおまかな天気は天気予報サイトで、雲の具合は「windy」の有料プランでチェック。そして以下2つのライブカメラで富士山がくっきり見えていることを確認して11/19に行ってきました。
(せっかく三浦半島に行ったので城ヶ島でマグロ丼も食べてきました)

江の島岩屋ライブカメラ
浦賀水道を行き交う船舶と富士山が見えるライブカメラ

城ヶ島灯台
城ヶ島灯台

城ヶ島の西端にある城ヶ島灯台は高さ11.5メートル、水面から灯火までの高さが30.1メートルとのこと。近づいてみるとこじんまりとしています。扉にQRコードが貼ってあり海上保安庁が提供しているデジタル灯台カードがダウンロードできました。普通のpng画像データですがこういうちょっとニッチなコレクションは好物です。

城ヶ島
城ヶ島
城ヶ島パノラマ
城ヶ島パノラマ

城ヶ島西側の岩場からわ相模湾越しに伊豆大島、伊豆半島の天城山、箱根山、富士山、江ノ島が一望できます。海面からの高さはそれなりにあるのですが波が高いとしぶきがくるので結構怖いです。岩場はすべりやすいところもあり端には近づかないほうが安全です。

城ヶ島の猫
城ヶ島の猫

城ヶ島には地域猫がたくさんいて観光客が多いためか、人馴れしており近づいても逃げません。マグロ丼を食べた店の裏でも地域猫が何匹もくつろいでいました。そのお店では地域猫保護の募金も兼ね、来年の猫カレンダーが販売されており思わず買ってしまいました。

馬の背洞門遠景
馬の背洞門遠景
馬の背洞門
馬の背洞門
城ヶ島から見た富士山
城ヶ島から見た富士山

城ヶ島といえば馬の背洞門を思い浮かべる人も多いのではないのでしょうか。自分も小さい頃に教科書で見た関東大震災前の馬の背洞門の白黒写真が印象に残っています。関東大震災で海水が流入していたトンネル部分が1.4メートルほど隆起したとのこと。
昔は海だったところが陸になる、あるいは陸だったところが海になるってなんか怖いんですよね。干満の差でできる浅瀬や干潟、岩場なんかも満潮では波の下と考えると怖いです。干満恐怖症?こういう人、他にもいると思うのですが…

東京湾フェリーターミナル(久里浜)
東京湾フェリーターミナル(久里浜)

城ヶ島をあるき回り、バスと電車を乗り継ぎ京急久里浜駅へ。京急久里浜駅から東京湾フェリー久里浜港までは約2キロ。大した距離ではないので歩いて15:45分頃に到着しました。

かなや丸
かなや丸

今回乗船したのは16:15発の「かなや丸」でした。16:15発の便は東京湾フェリー公式サイトでも夕日を見るのにおすすめとなっている便です。翌日は仕事のため金谷港でゆっくりできないので下船できない代わりに割安で久里浜港に戻ってこれる遊覧券を購入しました。この遊覧券、券売機では発売していないようで窓口で買う必要があります。

浦賀水道からの夕日を堪能するのであれば10月末から11月初めの久里浜発16:15発の便がベストかと思います。この時期だと日の入りが16:50から16:40くらいで、ちょうどその頃にフェリーが浦賀水道の真ん中辺りを航行しているからです。日の出、日の入り時間の確認は「日の出日の入時刻方角マップ」がおすすめです。東京湾フェリーは後方に露天デッキがあるので暮れゆく景色をじっくり眺めることができます。

11/19の日の入りは16:34。雲ひとつない快晴をねらっていたのですが、適度に雲があったほうが夕日がいい感じに反射して絵になると感じました。いつも城ばかり撮っている自分ですが、なかなかよい写真が撮れました。

東京湾観音の夕焼け
東京湾観音の夕焼け
東京湾フェリーからの夕日
東京湾フェリーからの夕日
富士山の夕焼け
富士山の夕焼け
東京湾フェリーからの夕焼け2
東京湾フェリーからの夕焼け2
東京湾フェリーからの夕焼け3
東京湾フェリーからの夕焼け3
東京湾フェリーからの夕焼け4
東京湾フェリーからの夕焼け4
金谷港と夕焼け
金谷港と夕焼け

フェリーは30分ほどで浦賀水道を横断、16:50ごろに金谷港に到着しました。まだ西の彼方には夕焼けと富士山のシルエットが見えていましたが、復路の金谷港17:20発の便が出港するころにはすっかり暗くなっていました。

ちなみに、愛用しているカメラはNikonのD7100、もう10年以上前の機種になります。さすがにそろそろ買い替えてミラーレスデビューしようかとも思っているのですが、APS-Cでいい感じの機種がなく悩んでいます。フルサイズはレンズにお金がかかるしAPS-Cで充分満足しているのですが、最近出る機種はフルサイズばかりなんですよね。
レンズはTAMRONのB016、遠近両方に対応できるのでレンズはこれしか持っていません。レンズを頻繁に交換するのが面倒というのもあります。
このカメラと片手に城めぐりも旅行も行っており、10年間故障もなくよく頑張ってくれています。近々新宿のニコンサービスセンターで久々の点検をしてもらおうかと思っています。

本土最西端 神崎鼻

全国の城めぐりとともに景勝地や寺社仏閣にも足を運んでいますが「日本本土四極踏破証明書」なるものがあると知り本土四極めぐりを昨年から始めました。本土四極は以下となります。

・最北端…北海道、宗谷岬
・最東端…北海道、納沙布岬
・最南端…鹿児島県、佐多岬
・最先端…長崎県、神崎鼻

最北端の宗谷岬、最東端の納沙布岬は十年ほど前に行ったのですが「本土四極踏破証明書」をもらうため去年と今年にもう一度足を運びました。免許を持っていないので城めぐりと同様に鉄道&バスで四極踏破を目指します。

今年の10月には本土最西端の神崎鼻に到達しました。宗谷岬、納沙布岬については本数こそ少ないですが目の前までバスが走っており、最寄り駅から乗換なしで到達できるため公共交通機関を使用したアクセスは比較的簡単です。しかしこの神崎鼻は直通バスが走っていません。そのため公共交通機関での到達は少々面倒です。

旅程は次の通りで10月13日に佐世保駅近くのホテルに前泊、14日の朝からバス旅を始めます。以下のバスと徒歩で神崎鼻に無事到達しました。

発時刻 着時刻 詳細
佐世保駅前 7:10 佐々バスセンター 7:46 西肥バス
[R1] 福井経由松浦駅前行
佐々バスセンター 8:16 神崎入口 8:41 西肥バス
[S1] 口石別道経由江迎(楠泊)行
神崎入口 8:41 神崎鼻公園 9:04 徒歩。距離は約1.8キロ

西肥バスはSuicaなどの交通系ICカードが利用きるため、小銭なしで運賃を気にせず乗車できます。
佐々バスセンター(松浦鉄佐々駅前)での待ち時間が30分ほどありますが、始発バス停以外でバスが予定通りの時刻に発着することは稀なので、このくらい時間に余裕があるほうが個人的には安心です。

神崎入口バス停の周りは地元商店があるだけで、コインロッカーなどの荷物を預ける場所はありません。自動販売機はありますが、ここから神崎鼻公園まではコンビニなどは一切ないため注意が必要です。

神崎入口バス停
神崎入口バス停

神崎入口バス停からは1.8キロほどの距離を歩きます。バスからも神崎鼻公園への大きな案内板が見えるため道に迷うことはないでしょう。

神崎鼻公園案内板
神崎鼻公園案内板

最初は坂道がありますがあとは平坦で想像していたより楽な道のりです。入り江に沿った道を進みます。

神崎入口バス停近くの入江
神崎入口バス停近くの入江

このあたりの街灯には「日本本土最西端のまち」の看板があり、いよいよここまで来たなという感があります。

神崎の街頭
神崎の街頭
神崎鼻公園近くの入江
神崎鼻公園近くの入江

神崎入口バス停から歩いて25分ほどで神崎鼻公園入口に到着します。入口には駐車場、公衆トイレ、自動販売機があります。観光地としてそこまでメジャーではないためか、宗谷岬や納沙布岬のように周辺に土産店や飲食店はありません。

神崎鼻公園入口
神崎鼻公園入口
神崎鼻公園案内板
神崎鼻公園案内板

神崎鼻公園入口から小高い丘を登り西に向かって階段を下るとそこが本土最西端の地で「最北端の地モニュメント」があります。目の前に平戸島があり納沙布岬のような断崖絶壁もないため最果て感はあまりないですが景色が良いです。西に向いているということで、夕日時はさぞ絶景かと思います。海中遊歩道もあり波打ち際の岩場まで下りることができ、透明度の高いきれいな海を見ることができます。

本土最西端モニュメント
本土最西端モニュメント
神崎鼻からの360度パノラマ
神崎鼻からの360度パノラマ

神崎鼻からの360度パノラマは横サイズが大きいため”右クリック→新しいタブ”で開いてください。

最北端の地モニュメントの背後の丘には東屋や展望デッキ、四極交流広場があり最西端の地でのんびり海を眺めるにはもってこいです。

日本本土最西端の地石碑
日本本土最西端の地石碑
神崎鼻公園からの眺望案内板
神崎鼻公園からの眺望案内板
四極交流広場
四極交流広場

最後に波打ち際の海中遊歩道を通り神崎入口バス停に戻ります。海中遊歩道からは海面を間近に見ることができ、想像以上に透明度が高い海に驚きました。

海中遊歩道からの眺め
海中遊歩道からの眺め

これで宗谷岬、納沙布岬、神崎鼻に到達し本土四極残りは最南端の佐多岬のみとなりました。ですがこの佐多岬こそ公共交通機関での到達が最も難しい最果ての地のようで、場合によっては他の手段を使う必要もありそうです。どうやって到達するかじっくり計画を建てて来年には到達したいと考えています。